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アメリカ研修ツアー

アメリカアスレティック・トレーナー研修ツアー in オレゴン

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研修7日目 (2006.7.31 Mon)
解剖学実習(Devon Quick & Blake Miller 通訳:右田)

アスレティックトレーナー研修ツアー in ピッツバーグ2005の報告写真 日本ではできない人体解剖実習ができるということで、非常に期待していました。献体は4体用意されていました。2体は実際にOSUの解剖学の授業で昨年度使われた献体でほぼ完全に解剖が終わった状態であり、関節の靭帯及び腱、深層筋肉に及ぶ全ての筋肉を見ることが出来ました。2人のスタッフが私たちの質問に対応する形で授業は進んでいきました。質問に対してその都度、献体にメスを入れて下さり、質問に対する組織を露出して下さいました。途中、右田さんが正常な状態の膝でのラックマンテストを行った後、実際にACLを切断してからのラックマンテストを行って下さり、膝関節の不安定性の違いを生で実感できました。今まで教科書で習ってきたどんな解剖学より勉強になったと思います。生で見た筋の形や靱帯が頭からしばらく離れませんでした。人体解剖実習のレクチャーを受けることができたのは、これから先のトレーナー人生にとって、非常に大きな力になると思いました。
2時間の予定だった授業は気が付くと30分延長していて、それでも短いと感じたくらいでした。

Albany総合病院見学

アスレティックトレーナー研修ツアー in ピッツバーグ2005の報告写真 右田さんは、このアルバニー総合病院所属で先ほど見学したウェストアルバニー高校にアスレティック・トレーナーとして出張されていたそうです。当時の右田さんの上司であるPTが、病院内を、病室から集中治療室、産婦人科の入院病室、理学療法科などくまなく案内して下さいました。理学療法科では、PTだけでなく、作業療法士や言語療法士がスタッフとして常駐している、病院レベルでのリハビリテーションに実際に接する事が出来ました。大型トラックの運転手のリハビリ用の大きなハンドルが設置されていたのにはアメリカらしさを感じました。また、物理療法の1つとして、低周波治療器を使った、『イオントフォレーシス』という経皮消炎鎮痛の治療器を新たに紹介していただきました。全体的には、日本の病院の印象と異なり、非常に明るい雰囲気でした。その他、アメリカの保険制度、医療費の違いなど説明していただきました。一番驚いたのは、『前十字靭帯の再建術後も「ペインコントロール」には気を遣うが、同日すぐに退院する。』という事でした。アメリカの医療の現状などが聞けた事は、大変勉強になりました。

REBOUND PTクリニック見学

アスレティックトレーナー研修ツアー in ピッツバーグ2005の報告写真 アメリカではPTに開業権があり、街のあちこちに日本の鍼灸院や接骨院のようにPTクリニックが存在するようです。PTが物理療法・手技療法・運動療法などを交えて、一般患者からスポーツ選手まで治療を行なっています。治療の設備は日本の治療院に似通っており、接骨院と病院のリハビリ室、トレーニングジムが一体になった感じの施設でした。このようなことからも日本との医療制度の違いがあり、取り組みが異なるということ学ぶことができました。

West Albany 高校見学

アスレティックトレーナー研修ツアー in ピッツバーグ2005の報告写真 トレーニングルーム、校舎、レスリング場、ウェイト場、フットボールスタジアム、野球場などを見学しました。さすがにプロや大学の設備とは規模が違うものの、日本の高校では考えられない施設の充実さに、ただ驚くばかりです。下肢への慢性障害を予防するように考え敷き詰められた木のチップのランニングコース、あちこちに描かれたマスコットのブルドック・・・アメフトのスタジアムに駆け上り眼を閉じると満員の観客の歓声が聞えてきそうでした。トレーニングルームは狭いスペースでしたが、医薬品の入ったキャビネット、トレーナーの机、ワールプール、テーピングテーブル、低周波・超音波の治療器などなど、必要な物はたいてい揃っています。数年前までは右田さんが実際にアスレティック・トレーナーとして働いていた現場で、当時から右田さんを知るアメフトのコーチは「Masa(右田さん)は最高のアスレティック・トレーナーだったよ!」と、右田さんにチェックして欲しいというアメフトの選手を2人連れて現れました。突然の出来事でしたが、実際に右田さんは選手の評価を手際よく行っていきました。 1人は肩を亜脱臼した選手、1人はリウマチに悩んでいる選手。評価後にコーチに対して適切なコメントをする右田さんにプロのATCの姿を見ることが出来ました。最後にコーチが全員にウェストアルバニー高校フットボールの Tシャツをプレゼントして下さいました。このツアーでの記念Tシャツがまた1枚増えました!

University of Oregon フットボール施設見学

アスレティックトレーナー研修ツアー in ピッツバーグ2005の報告写真 車で約1時間の移動、オレゴン大学のAutzen Studium(フットボールスタジアム)及び、インドア・フットボールセンター、トレーニングルーム・ウェイトルームを見学しました。
あまりにもすごすぎて、口あんぐり状態でした。6万人収容のスタジアム、室内練習場などなど、こんな施設がアメリカには数多くあると思うと正直ショックでした。日本と比較してもプロ以上の施設ではないでしょうか。アメフトのロッカールームでは、選手1人1人にロッカーに、暗証番号で開閉するシャッター、空調設備、およびインターネット接続が出来るプラグ、セーフティーボックスまで完備されていました。「試合中の目に優しいように。」と、昼間の試合のハーフタイムには室内の照度を外と同じ位に上げることが出来るという照明設備、選手がゆったりくつろげるソファや天井からぶる下がる3つの大画面テレビ。手元で音量他全てコントロールできるタッチバネル、プレーステーションまで出来て「ここまで必要か!?」という充実振りでした。このような素晴らしい設備を大学から体感する事で、プロ意識も高まっていくのでしょうか!ただ、アスレティックトレーナーとしては「こんなにくつろげるロッカールームがあったら、選手がいつまでもだらだらしてトリートメントが来ないので大変だよ。」と案内して下さったUOのトレーナーはおっしゃっていました。
アメフト場では実際にUOのストレングスコーチが女子バスケットボールのコンディショニングのトレーニングをしているところで、練習が終わった選手と記念撮影させてもらいました。

バレー・リバーショッピングモール

アスレティックトレーナー研修ツアー in ピッツバーグ2005の報告写真 オレゴン大学を後にし、ショッピングモールへ移動しました。フードコートで夕食を取り、最後のショッピングを約2時間楽しみました。

修了証授与式

アスレティックトレーナー研修ツアー in ピッツバーグ2005の報告写真 【参加者の皆さんのコメント】
・アスレティックトレーナー研修ツアー in ピッツバーグ2005の報告写真 ・すべてのプログラムが終了してとても寂しく感じています。9日間大変勉強になりました。
・たった一週間という短い間でしたが、非常に多くのことを学ぶことができたと思います。本当に最高の1週間でした。
・アメリカ・オレゴンを満喫することができました。留学を決めるのに十分すぎる時間を頂けました。スタッフの皆さんありがとうございました。
・寂しいの一言です。一週間がこんなにも早く感じたのは、初めてかもしれないです。とても有意義な一週間でした。

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