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エビデンスに基づいたワークショップ
2024年6月2日(日)に、鶴池柾叡氏(ATC)をお迎えし、ワークショップを開催します。
主催者からコメント
鶴池氏のご経歴は下記のプロフィールや鶴池氏のFacebook、鶴池氏が代表のウォーターホルダーのホームページをぜひご覧ください。
ご専門は「肘肩傷害」と「神経科学」です。
鶴池氏は、「自身での研究」「世界の論文の検討」「医療現場からの視点」「選手へのトレーニング指導とフィードバック」を一元的に経験し、「研究者」としての飽くなき知的好奇心と、「アスレティック・トレーナー」として選手に知識を還元する情熱とを併せ持った稀有な指導者だと感じます。
また、まとめ上げた知識やテクニックを伝承する「教育」にも大変精力的で、現場で活動するトレーナーやセラピスト、そしてクライアントに役立つ情報発信を続けています。
本セミナーでは、難解になりがちな神経科学をスッキリと理解することで、運動療法(リハビリ)のカラクリを知ることができるでしょう。
鶴池氏の魅力を一日に凝縮した貴重な機会を、皆様と共有できれば幸いです。
※本セミナーは対面講習のみの開催で、オンライン及び後日の録画配信はありません。
セミナーのポイント
日常で指導するリハビリテーションや運動は、神経生理学的に人体にどのような影響を与えているのでしょうか?
「姿勢」「筋スパズム」「運動と疼痛抑制」「代償動作」と運動指導者やセラピストがよく使用する単語から、神経科学の世界を理解し、明日からのセッションに活かすことができます。
投球障害予防トレーニングでは、野球のみならずオーバーヘッド動作を行う競技に対しても、また一般の患者やクライアントの肩甲上腕関節障害に対しても、理解を深め、評価と対処を学ぶことができます。
学習目標
[第一部]9:00-12:30
リハビリテーションエクササイズのための神経科学
(Neuroscience for Rehabilitation Exercise)
- さまざまな姿勢でのエクササイズの神経回路を知る。
- 姿勢維持で大切な固有受容器をアジリティでは活用できないことを理解する。
- 運動中に感覚器の情報を受信し、神経指令の調整を行う小脳を理解する。
- さまざまな運動の体幹筋の「意識付け」は皮質脊髄内側路の活性で行われていることを理解する。内側路活性は錐体外路を賦活させる。これは代償運動と異なっていることを理解する。
- 筋スパズムを和らげる特別なエクササイズで局所の疼痛を和らげることができる。
- 姿勢バランスエクササイズがノルエピネフリンやセロトニンの放出を活性させ、このことが脊髄での疼痛伝達を抑制させることを理解する。
- ドーパミン放出に効果のある冷水シャワーとそれによる動機づけ、パフォーマンスへの意欲の関連性を理解する。
[第二部]13:15-16:45
投球障害予防トレーニング
(Throwing-Related Shoulder Injury Prevention Exercise)
投球障害肩測定と評価
- 肩甲上腕関節内旋制限が肩甲骨前傾を引き起こす。肩甲骨の「振りかぶり」を理解する。
- 他の自己申請成果検査用紙と比較してKerlan-Jobe Orthopaedic Clinical Shoulder and Elbow (KJOC)スコアを用いた選手の投球側の腕を評価する。
- 関節唇(SLAP)損傷の症状を誘発するための背臥位「ピールバック」メカニズムを実践する。またオブライエン(O’Brien test)として知られている自動圧迫テストと比較する。
- 投手のスクリーニング検査を実施する。項目には片足スクワット、投手筋力測定で肩関節外旋、エンプティカン、腹臥位肩関節水平外転、肩甲上腕関節動作状態、ベイトンテスト、サルカステスト、整復テスト、フィリップ肩甲内転テスト、FMSローターリースタビィリティテストが含まれる。
- 肩甲運動異常を評価する。選手(あるいは患者)の両手首に重錘バンド付け、挙上した両腕を同時に矢状面で下ろすことによるテスト有効性を理解する。
投球障害肩予防トレーニング
- 肩甲骨に付着する3つの異なる機能をもつ筋群を特定する。
- オーバーヘッド選手における僧帽筋上部と三角筋の過剰活性が肩甲骨回旋の悪化と肩峰下の空間を減らすことを理解する。
- リハビリ初期において肩の症状には臥位の肩エクササイズの重要性を理解する。
- 肩外旋エクササイズの肩外転0°位で棘下筋が活性するのに対し90°位で小円筋がより活性することを理解する。
- 研究結果に基づいた僧帽筋下部および前鋸筋のためのチューブを用いた肩リハビリテーションエクササイズを行う。
取得可能単位
- [第一部]BOCカテゴリーA CEU3.0単位取得可能
- [第二部]BOCカテゴリーA CEU3.0単位取得可能
日 時 |
2024年6月2日(日)
[第一部]9:00〜12:30
[第二部]13:15~16:45 |
参加対象 |
アスレティック・トレーナー、ストレングス&コンディショニングトレーナー、理学療法士、作業療法士、パーソナルトレーナー、鍼灸師、あん摩マッサージ師、柔道整復師 他(運動指導や治療に関わる方であれば参加資格条件はありません) |
受 講 料 |
[第一部]9:00〜12:30/19,800円(税込)
[第二部]13:15~16:45/19,800円(税込)
一日参加(第一部+第二部)26,400円(税込) |
支払方法 |
銀行振込 |
適格請求書発行 事業者登録番号 |
T6010002012879 |
キャンセル料 |
キャンセル料は下記の状況になった場合発生します。
ワークショップ開催当日のキャンセルはキャンセル料100%
ワークショップ開催3日前~前日のキャンセルはキャンセル料50%
ワークショップ開催2週間前~4日前のキャンセルはキャンセル料30%
またワークショップ開催が中止となった場合は、受講料の全額が払い戻されます |
申込〆切 |
2024年6月1日(土)12時 |
定 員 |
[第一部]先着8名様迄
[第二部]先着8名様迄 |
服 装 |
実際にエクササイズを実施する場合がありますので動きやすいラフな格好でご参加ください。室内履きをご持参ください。 |
会 場 |
ATR半蔵門(トライ・ワークスセミナールーム)
住所:東京都千代田区一番町15-8
壱番館1階
TEL:03-6380-9156
東京メトロ半蔵門線 半蔵門駅 5番出口から徒歩3分
東京メトロ有楽町線 麹町駅 3番出口から徒歩4分
アクセス
・半蔵門駅5番出口から出て左へ、一番町の交差点を左へ曲がりそのまま280mほどまっすぐ進んで下さい
・麹町駅3番出口から出て右へ、信号のある1つ目の交差点を右へ曲がりそのまま200mほどまっすぐ進んで下さい
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お問い合わせ |
≫メールでのお問い合わせはコチラへ
TEL:03-3288-0141 FAX:03-3288-6257 |
講師
- 鶴池柾叡 (つるいけ まさあき)氏
博士号(Ph.D. in Human Performance)
全米公認アスレティックトレーナー(BOC-ATC)
日本スポーツ協会認定アスレティックトレーナー
FMS Level 1 & Level 2,
SFMA Level 1 & Level 2
PRI Integration for Baseball
- 2012-2020年までカリフォルニア・サンノゼ州立大学で大学院アスレティックトレーニング資格後教育プログラム主任を務め、90名以上の公認アスレティックトレーナー(BOC-ATC)が同プログラム修士課程を修了
- 2021-2022年全米[Commission on Accreditation of Athletic Training Education(CAATE)]認定アスレティックトレーニング教育プログラム臨床教員としてAT学生の現場実習を担当
- 2016以降、担当の院生だけでなくサンフランシスコ近郊やハワイ在住のATC、日本人ATCらにCEU講師として継続教育単位セミナーを開催
- アメリカ・カリフォルニア、アリゾナ州で10年以上に渡り、Todd S. Ellenbecker氏と投球障害予防とりわけ肩甲骨周辺筋、体幹筋の研究(20+)、臨床を行う
- 2023年東京都文京区でウォーターホルダーを立ち上げアスレティックトレーニング事業を展開