▲TOPへ

T's STUDIO:インタビュー

第7回:末弘進往 リコーラグビー部 治療担当スタッフ

写真 ■経歴
1972年生まれ
2004年3月 湘南医療福祉専門学校 東洋療法科 卒業
■資格
鍼師・灸師・按摩マッサージ指圧師
NSCA-CSCS
■トレーナー経歴
2004年4月より 有限会社トライ・ワークス所属
同年4月より リコーラグビー部 治療担当スタッフ


今回は、リコーラグビー部 治療担当スタッフの末弘進往トレーナーにお話を聞きました。

治療家を志したきっかけは何ですか?

私は、潜在的に何かスポーツに関わる仕事がしたいと思っていました。治療家を志すきっかけとなったのは、友人の勧めで始めた空手の練習でした。競技によって、トレーニングに大きな違いがあり、怪我やオーバーユースの痛みで思うように練習できない選手や、大会に向けて十分な準備ができない選手に、「何か役に立てないか」と考えたことがこの道に進む始まりでした。

選手の治療にあたり、どのような点に気をつけていますか?

写真 急性期のアイシングはもちろんですが、どのタイミングで治療行為をおこなうか、また炎症が大きくならないよう考慮し、患部外からアプローチするようにしています。特に患部外の関節の可動域制限などから受ける影響がないかチェックしています。
また、治療効果には、選手の筋緊張が大きく関わるため、出来るだけリラックスできるようにコミュニケーションをとりながら治療を行っています。現在チームでは50名もの選手と接しているため、出来るだけ短時間で効果的に治療が行えるように気をつけています。

治療する患者(選手)と常に行動を共にすることが、治療方法にどのように影響しますか?また、治療時以外に選手を観察する際に気にしていることはありますか?

選手と常にいることで練習中や試合中に、選手の得意な動き、苦手な動き、ポジションによる特異的な動きを日々観察することが出来ます。それらの動きを考慮し、選手が訴える痛みや疲労よりも、負担の大きい部位などを優先して治療する手助けになります。また、選手と行動を共にする時間が多くあることは信頼関係を比較的築きやすいと言えます。そのため1回の治療に固執せずに、経過を追い、選手の自己管理を促す機会に恵まれていると思います。
治療時以外には、選手の体調や体の癖、普段と違う動き方などしていないかを、気にかけ観察するようにしています。

様々な資格を持つスタッフと関わる中で、どのように感じますか?

フルタイムで働いているため、多くのスタッフと日々接することができます。
ストレングス・コーチは、規律ある中で効果的なトレーニングを遂行しようとしています。
リハビリトレーナーやオンフィールドのアスレティックトレーナーも選手を自立した人間として関わっています。スタッフは選手が何か問題を感じた時、自ら対処し、強くなるために課題を克服するような接し方をしています。様々な資格を持つスタッフのスキルやノウハウだけでなく、いろいろな所でたくさんの刺激を受けています。

スポーツとケガは切り離すことができませんが、その中での治療家の役割はどのように考えますか?

やはり、選手が試合や練習により良いコンディションで臨めるように助けることが大切だと思います。その中で、怪我を扱い、痛みを和らげ、治癒の促進に努めることが治療家の役割ですが、それと同時にアスレティックトレーナー、リハビリトレーナー、そして選手との間で機能的に連携していくことが大事なことだと思います。

遠征時に持っていく荷物はどのようなものがありますか?また遠征先の宿泊所ではどのように治療されていますか?

写真 鍼・灸器具と低周波治療器(鍼用と経皮通電用)、超音波治療器、マッサージオイル等を移動用のセットにしています。ストレッチ・ポール、バンド、マット等も常に持って行きます。コンパクトですが、ほぼ普段と変わらない内容の準備になります。治療は予約制で、時間厳守となっています。
宿泊先では、マッサージ用に大量にタオルを貸し出して頂き、常設のベッドや机・椅子などを移動しポータブルの治療用ベッドに置き替えて準備しています。普段と違うことは、治療部屋として使用する部屋のスペースが狭いことです。そのため、隣室をストレッチや治療機器を使用する部屋とし、「ストレッチ→治療機器→マッサージ」というような治療の流れを作り、スムーズに治療が実施できるように対応しています。
また、翌日に試合を控えることが多く、刺激の量を抑えることになります。痛みを緩和させる目的以外に、やや広範囲に疲労除去のマッサージが増えることもあります。ゲン担ぎのマッサージだったり、緊張しやすい選手が顔を出していたり、人の出入りが激しい部屋となります。

戻る